うめAUDIO(仮称)


基板セット解説 UM-HPAMP003 (Rev1.00)


[2012/10/27 更新]

 

アンプベース 入出力・電源共通部

 72mm×95mm基板サイズに収めた入出力・電源フィルタ・デカップリング共通部です。

   
※グレーで表現している部分は別項で解説します。

部品表
部品番号部品入手先備考
---UM-HPAMP003-2,
UM-HPAMP003-3
1本基板 
VRALPS RK27
10KΩ〜20KΩ
Aカーブ
1門田無線/三栄電波ミニデテントと言われるタイプ
半田付けする時はボリュームを最小または最大に回し切った状態で
取り付け時やや足を伸ばしてなるべく基板端点に半田付けするとピンヘッダのコネクタに干渉しにくくなる
INPUT,
OUTPUT
3.5ステレオミニジャック2ビスパ/マルツ/千石/秋月足の配置2タイプ共用:(1),(2)
R91,R921KΩ2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記4.7KΩ
R93,R944.7Ω2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記4.7Ω ※1
R95,R9710Ω2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記10Ω ※2
R96,R98100Ω2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記100Ω ※3
R99,R10027KΩ2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記27KΩ
R101,R102,R103,R104,
R107,R108
50Ω6ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記50Ω ※4
R105,R106100KΩ2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記100KΩ ※5
---(100pF)2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記100-220pF(裏面)
VRのガリが目立つ時のみ挿入
フィルムコンデンサを使用する事
GND側ランドは熱が逃げやすく半田が乗りにくいため90W以上の半田ゴテ推奨
C90,C910.1uF2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記0.1uF ※2
C92,C93,C94,C952200uF/16V4ビスパ/マルツ/千石/秋月できるだけ高耐圧で低ESRの電解コンデンサ
φ10mm径以上の場合は部品同士の干渉に注意して実装して下さい
L90,L911uH2マルツ/千石/秋月シルク表記1uH ※3
D90,D913mm LED2ビスパ/マルツ/千石/秋月高輝度タイプのLED推奨
明るすぎる場合R99,R100を大きくして下さい
---ピンヘッダ 9P4秋月こちらの40Pタイプを切断。
出力信号側は2P-3P-2Pとなるよう足部両端をカット。 ※6
---M3基板スペーサー6mm4共立/西川ネジ基板固定用、タカチT-600ボスも推奨
---M3基板スペーサー20mm4共立/西川ネジ小基板固定補助用
---M3ナット8共立/西川ネジスペーサー固定用
---M3平ワッシャー8共立/西川ネジスペーサー固定用
---M3スプリングワッシャー8共立/西川ネジスペーサー固定用
---(M3-7mmねじ)4共立/エスエス無線タカチT-600ボス使用時の固定ねじ
---ICソケット-マルツ/千石/秋月適宜抵抗やコンデンサの実装をソケット経由にして差し替え
---ボリュームツマミ- 適宜φ6mm径用のものを選んで下さい
補足
※1:ホワイトノイズが耳障りな場合はこの値を大きくします。大きくしすぎると8Ωインピーダンスのイヤホンなどで低域が痩せます。
※2:Zobelネットワークという高域補償回路です。Zobelはアンプ小基板側にも入れられるので多重のフィルタになるため音のエッジが甘くなりすぎていると感じたらコンデンサ容量を小さくするか撤去して下さい。未使用時配線なし。
※3:アイソレータという高域補償回路です。未使用時ジャンパ直結。
※4:左右各チャンネルおよびプロテクター回路への電源供給をフィルターするための分離抵抗です。ここでの電圧ロスが大きいと考える場合 1N4007 などのダイオードに置き換える事を推奨します。特にR107,R108については低電圧検出でリレー出力がシャットダウンになってしまう場合があるため並列に22Ω程度の低抵抗を入れるなど調整して下さい。UM-HPAMP003-2基板にはR107,R108は有りません。
※5:出力負荷と並列に入れる保護抵抗。アンプ電源OFF時や小基板未実装時にGND電位に固定するためのもの。無くても動きます。
※6:ここのGNDは基板パターンの面積が広く熱が逃げやすいため、液体のフラックスをスルーホール内にもたっぷり塗ってから90W以上のハイパワーな半田ゴテで一気に熱して半田付けをする必要があります。難易度が高くなってしまってすみませんが頑張って付けて下さい。また、このピンヘッダはきちんと垂直に付けないと小基板の着脱が非常に面倒になります。

・抵抗は金属皮膜やカーボンなど1/4W〜1/2Wタイプなら何を使っても構いません。信号に直列に入るR91〜R94,R96,R98などだけ金属箔抵抗や巻き線抵抗などを奢ってやるのがお勧めです。

・表中や補足にも書きましたが一部GNDのランドに熱が逃げて半田がなかなか乗らない部分がいくつかあります。補助に塗るタイプの液体フラックスを併用するのを推奨します。ハンダゴテは通常10W〜30W程度でブーストボタンを押すことで90W以上になるような即熱タイプを勧めます。goot 即熱ハンダゴテ(筆者はTQ-99を長年使用)

・入力信号や出力信号、フィルタ部などシングルラインのICソケットを適宜使用して差し替えるのが本基板の目的の意味では有用です。定数が決まってもう変更することが無いと判断したらソケット自体に半田付けをしてしまうのが筆者のやりかたです。接点が増えることで経年時に接触不良が出やすくなったり、接触抵抗が大きくなる事での音質低下なども考えられますが最低限の部分に上手に使う事をお勧めします。

・出力フィルタ

 アンプ部の出力にコンデンサ+抵抗のZobelを、共通部の出力に抵抗//コイルのアイソレーターと抵抗+コンデンサのZobelを配置しています。イヤホン・ヘッドホンのケーブル及びボイルコイルが容量性の負荷と誘導性の負荷の成分を持つためにアンプの帰還へ信号の一部が逆流するような影響を及ぼしてしまい高域での発振を誘発するのを抑止するためにこれらのフィルタ回路が入っています。多重にフィルタをかけているためアンプ側で発振するのをかなり抑え込んでいる反面、可聴域より上の帯域を大きく削ってしまい波形の立ち上がりと立ち下がりのエッジを甘くします。「刺さる音」ではなくなる反面「キレがない」傾向になりますのでオシロ波形を見たり聴感でおかしいと感じたらこれらのフィルタをどれか省略したり、コンデンサまたはコイルを小さく調整する必要が生じます。
 筆者の手持ちであるいくつかのイヤホンとヘッドホンで確認した上で現在このような定数になっていますが機材の違いや可聴域の違いで感じ方は人によって違ってくると思いますので色々変更してみて下さい。
 これらのフィルタの後に信号に直列な出力抵抗が入っていますが本来はフィルタの手前に持ってくるのがセオリーです。一部の感度が高いイヤホンで耳につくホワイトノイズを一番効果的に消すために最後に抵抗が入っていますが、これを嫌う人は出力抵抗はジャンパショートしてアンプ部の出力付近のパターンカットなどでそこに抵抗を入れるような改良をお勧めします(だいぶ面倒な加工になると思いますが)

 

ポップノイズガード・オフセットプロテクター部

 72mm×95mm基板サイズに収めた入出力・電源共通部にプロテクター回路を乗せたものです。
 回路図では表現としてINPUT〜OUTPUTとしていますが、実際は出力フィルタと出力抵抗の間に入ります。
 PIC12F675ファームのソースとバイナリはこちら。 展開するとそぐわないファイル名のものが出てきますが気にしないで下さい。流用したままなだけです。

     
※グレーで表現している部分は別項で解説します。

部品表
部品番号部品入手先備考
---UM-HPAMP003-21本基板 
U1TL0721ビスパ/マルツ/千石/秋月デュアルOPAMPでFET入力のものならだいたい何でも可
U2PIC12F6751マルツ/秋月プログラムのファームソフトを書き込む必要あり
頒布基板には書き込み済みのものが付属します
U3LM78L05/TA78L0051マルツ/千石/秋月5V 100mA程度の三端子レギュレータ
PhotoMosAQW212/AQW212EH1田中無線/RS-online/チップワンストップ/タカヒロ電子ON抵抗の極めて小さいフォトリレー ※1
Q1,Q2,Q3,Q4,Q52SC1815Y5ビスパ/マルツ/千石/秋月※2
R1,R11,R4,R14,
R18
10KΩ5ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記10KΩ ※3
R2,R12100KΩ2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記100KΩ
R3,R132.2KΩ2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記2.2KΩ ※3
R5,R15,R20,R211KΩ4ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記1KΩ ※4
R6,R7,R16,R17,
R19
100Ω5ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記100Ω
R81MΩ1ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記1MΩ ※5
R9470KΩ1ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記470KΩ ※5
C1,C2330uF(NP)2マルツ/千石/秋月シルク表記330uF〜 ※6
C31〜220uF1ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記1uF 小型の電解など ※9
C8(表)1uF1ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記1uF 小型の積層セラミック・電解など
部番重複してしまいC8が裏面にもありました
回路図中はC8Aと表記修正しました
C4,C50.1uF2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記0.1uF 小型の積層セラミック(リード)など
C5は裏面にチップコンを乗せられるランドあり
C6,C7,C8,C90.1uF[1608]4マルツ/千石/秋月シルク表記0.1uF チップ積層セラミック
1608〜2012くらいのサイズまで実装可能
省略しても動作してしまうと思われます
L1フェライトビーズ1マルツ/千石/秋月シルク表記beads ※7
D13mm 白LED1マルツ/千石/秋月D1が通常動作点灯用なので緑や白を推奨
D23mm 赤LED1マルツ/千石/秋月D2が異常時の点滅/点灯用なので赤を推奨
JPジャンパピンヘッダ2P1マルツ/千石/秋月※8
---ICソケット8P3ビスパ/マルツ/千石/秋月ソケットを使用しないでもいいですがPICマイコンだけは使用推奨
補足
※1:ON抵抗がやや大きめのもので良ければ千石扱いのAQY210EHを2つ使ったり、AQW214を使っても良い。出力抵抗として直列数Ω増えるので注意。
※2:Q1とQ2,Q3とQ4それぞれ選別することでオフセット検出の精度が上がるが、閾値が揃っている必要はそんなに無いので筆者は無選別で組みました。
※3:(R3+R4)/R3, (R13+R14)/R13 の式で求められるゲインぶん音声信号を増幅します。Q1〜Q2, Q3〜Q4でGNDに対して0.65V以上の電位差があるとオフセット検出とするためこのゲインを6倍程度にしておくことで100mVくらいのオフセットが出ると警告点滅を開始し、より値が大きくなるとリレーを遮断します。欲しい感度に応じてゲイン選定して下さい。但し極端に大きいゲイン設定をすると通常の音声信号の低域を誤検出してリレーが動作してしまう恐れがあります。実験していませんがゲイン20くらいを上限と考えるべきだと思います。
※4:通常動作の点灯LED及び異常動作の点灯LEDの輝度を電流制限するものです。明るすぎる場合は値を小さくして下さい。
※5:オフセット検出してTrが動作した際に検出信号が0V付近まで落ちる挙動をしますが平常時にPICマイコンへ電圧を入力するための分圧となります。電源電圧が±12V〜±15Vくらいで運用する場合にはR8を1MΩに、±9V〜±10Vあたりまでで運用する場合にはR8を470KΩにして下さい。検出信号電圧(R8とR9の間)が4V以上に固定されるのが理想ですがこれを受けて判定するPICマイコンは電源電圧が5Vなので、5Vを越えないようにして下さい。
※6:無極性の電解コンデンサを使用、または100uFの積層セラミックコンデンサを3〜4パラにして実装するのが理想ですが、耐圧のやや高めな有極の電解コンデンサでも逆耐圧内に収まっていれば動作してしまいます。耐圧の3%〜5%くらいなら逆耐圧がある傾向なので推奨は出来ませんが25V/330uFや25V470uFが安く入手できて狭いスペースにも問題なく実装出来ると思います。この容量が小さいと重低音を直流と誤検出してリレー遮断が動作してしまいます。
追記:0.047uF〜0.1uF程度のフィルムコンデンサをパラレルに入れておくと検出が安定します。
※7:φ1.5mm×2mm程度のフェライトビーズにリード足を通すだけ(1ターン)でも可。デジタルGNDとアナログGND同士のノイズ流入を抑えるだけなので気にならなければジャンパでも可。
※8:電源スイッチを2回路や3回路のものにして電源遮断と同時にこのジャンパもOFFとなるようにしておく事でシャットダウン時のポップノイズを抑止します。実装されるアンプ小基板の消費電力や電源電圧、デカップリングコンデンサ容量に依存せずに確実に電源電圧の降下より先にリレーを遮断させる苦肉の策です。電源遮断時にポップアップノイズがさほど出ない構成であればこのジャンパを常時ONにしておいて下さい。
※9:低域の音が続く場合などにオフセットがなくても誤判定する場合があります。その場合はこの容量を大きくしてみて下さい。筆者環境では220uFを取り付け。C3シルクに対して右がマイナスです。

・この保護機能を全部省略し、本基板をアンプのベースにだけ使用する場合はPhotoMosリレーAQW212の5番と6番ピンをショート、同じく7番ピンと8番ピンをショートすることでリレーが常時ONであるのと同じ状態になります。

・検出オフセット値を650mVあたりまで許容する場合は回路図の点線枠内を省略して直結できます。筆者の個人的な感覚では650mVはかなり危険な領域のDCだと思うのでお勧めしませんが。

・PICマイコンでは電源投入後少し間をおいてからリレーをONしてポップアップノイズを抑制しています。また、左右各chの直流成分をOPAMPにて増幅してトランジスタでスイッチし、小基板のアンプやアンプ自体に接続した上流機器にDC漏れがあった場合にヘッドホン・イヤホンのボイスコイルを破損させないよう出力を遮断する動作をします。いきなり切れるのではなく上昇と下降で判定位置を変えておりヒステリシス性を持たせてあります。ですので点いたり消えたりといった不安定な動作をする範囲は狭く調整されています。逆に、その曖昧に動く閾値は検出電圧から数十%ずれた動作をするため、ゲインの値を変更する場合にはダミーで直流電圧を入力してテストをするなどしておいて下さい。
 R8/R9は正電圧と負電圧の|0.65V|でスイッチされるトランジスタのコレクタから接続され、スイッチされていない状態での電圧を設定するために分圧抵抗として使われています。トランジスタの特性と後段に繋がるPICマイコンの入力ポートの兼ね合いからこの定数は大きすぎても小さすぎても動作しないシビアなものになっています。概ね200KΩ〜2MΩの範囲でしか正常に動作しないと思われます。

・この保護回路をテストするためにはアンプ小基板は繋がない状態で、+12Vと-12Vを両端に繋いだ可変抵抗(多回転のポテンショメーター)で可変電圧を作り、左右どちらか片方の小基板OUTPUT信号に接続して擬似的なオフセットの代わりとします。固定抵抗で調整範囲を狭くしたテスト用治具の一例は以下のような感じです。念のため左右チャンネルそれぞれ正側のオフセットと負側のオフセットでリレー遮断の動作を確認しておきましょう。

 

電気二重層デカップリング部

 72mm×95mm基板サイズに収めた入出力・電源共通部にデカップリング回路を乗せたものです。
 電源平滑の新しい試みとして作成されたものですがインピーダンスの高さも相まってあまり劇的な効果は得られていません。電気二重層コンデンサ及び分圧補助の抵抗を実装しなければ単純なベース基板となりますので上のポップノイズガード・オフセットプロテクター無しでも問題の無い子基板を乗せておく用途にでも使って下さい。(もちろん電気二重層デカップリングを試して貰って全然構いませんが) デカップリングに必要な容量の算出方法・経験則による解説・電気二重層コンデンサを積極的に採用している自作サイト様など色々ありますが筆者個人の感覚では、この規模のアンプ回路では2200uF〜4700uF程度で充分となりそれ以上実装しても実質の変化が殆ど解らないという解釈です。

     
※グレーで表現している部分は別項で解説します。

部品表
部品番号部品入手先備考
---UM-HPAMP003-31本基板 
---0.22F/3.5V
電気二重層コンデンサ
16秋月スーパーキャパシタ/ゴールドキャパシタと呼ばれるもの
R70〜R8530KΩ〜47KΩ16ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記47KΩ

・耐圧が3.5Vしかないコンデンサを使用するため、各チャンネル正負で4つ直列にして使われます。ただ直列にしただけだと電圧が均等にかからないのでバランス抵抗をパラにいれてあります。それでも合計の耐圧が14Vですので電源電圧は±12V程度までにしておいたほうが安全です。

・Λコンさんのサイト「美しい庭園とオーディオ」にて紹介記事があがった電気二重層デカップリング (1),(2) を実証するために試してみたもの。ポータブル環境では電池電圧の安定性などに効果があるのかもしれないがトランス式の電源だとあまり差違が聞き取れない。

・アンプユニットを差し換える場合など電源を抜いてもしばらく電気二重層コンデンサに残った電力だけでアンプが鳴ります。ベース基板には必ず動作確認用のLEDを実装して消灯してから小基板を抜き差しするようにして下さい。

この基板UM-HPAMP003-3は、次のリビジョンからは撤廃になる予定です(据え置きのアンプで電気二重層デカップリングを採用するメリットがあまりないと判断できるため)

 

アンプベース 簡略小型版

 47mm×72mm基板サイズの各アンプと同じサイズに収めた入出力・電源共通部の簡略版です。

     

部品表
部品番号部品入手先備考
---UM-HPAMP003-121本基板 
VRALPS RK9
10KΩ〜20KΩ
Aカーブ
1ビスパ/マルツ/千石/秋月RK9互換サイズのものが各店にあります
半田付けする時はボリュームを最小または最大に回し切った状態で。
INPUT,
OUTPUT
3.5ステレオミニジャック2ビスパ/マルツ/千石/秋月足の配置2タイプ共用:(1),(2)
---1KΩ2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記4.7KΩ 入力ジャック付近
---4.7Ω2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記4.7Ω 出力ジャック付近 ※1
---10Ω2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記10Ω ※2
---100Ω2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記100Ω ※3
---10KΩ1ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記10KΩ LED付近
---0.1uF2ビスパ/マルツ/千石/秋月シルク表記0.1uF ※2
---1000uF/16V2ビスパ/マルツ/千石/秋月SEPFなど推奨
---470uF/16V1ビスパ/マルツ/千石/秋月SEPCなど推奨
---1uH2マルツ/千石/秋月シルク表記1uH ※3
---3mm LED1ビスパ/マルツ/千石/秋月高輝度タイプのLED推奨
明るすぎる場合10KΩの抵抗を大きくして下さい
---ピンヘッダ 9P4秋月こちらの40Pタイプを切断。
出力信号側は2P-3P-2Pとなるよう足部両端をカット。 ※4
---電源スイッチ
2MD1-T1-B2-M7
1マルツ6P アングルタイプ 2.54mmピッチ
---DCジャック
M04-399A0
1マルツEIAJ#2 ※5
---DC-DCコンバータ
MCW03-05D12
1秋月3W 絶縁型 ±12V
---M3基板スペーサー6mm4共立/西川ネジ基板固定用、タカチT-600ボスも推奨
---M3基板スペーサー20mm4共立/西川ネジ小基板固定補助用
---M3ナット8共立/西川ネジスペーサー固定用
---M3平ワッシャー8共立/西川ネジスペーサー固定用
---M3スプリングワッシャー8共立/西川ネジスペーサー固定用
---(M3-7mmねじ)4共立/エスエス無線タカチT-600ボス使用時の固定ねじ
---ICソケット-マルツ/千石/秋月適宜抵抗やコンデンサの実装をソケット経由にして差し替え
---ボリュームツマミ- 適宜φ6mm径用のものを選んで下さい
補足
※1:ホワイトノイズが耳障りな場合はこの値を大きくします。大きくしすぎると8Ωインピーダンスのイヤホンなどで低域が痩せます。
※2:Zobelネットワークという高域補償回路です。Zobelはアンプ小基板側にも入れられるので多重のフィルタになるため音のエッジが甘くなりすぎていると感じたらコンデンサ容量を小さくするか撤去して下さい。未使用時配線なし。
※3:アイソレータという高域補償回路です。未使用時ジャンパ直結。
※4:ここのGNDは基板パターンの面積が広く熱が逃げやすいため、液体のフラックスをスルーホール内にもたっぷり塗ってから90W以上のハイパワーな半田ゴテで一気に熱して半田付けをする必要があります。難易度が高くなってしまってすみませんが頑張って付けて下さい。また、このピンヘッダはきちんと垂直に付けないと小基板の着脱が非常に面倒になります。
※5:電源にはPSP用の純正ACアダプターが使用出来ます。ピークで750mAくらいの消費があるためUSBタイプやサードパーティ製では動作しない可能性もあります。4.5V〜9Vが入力可能。

・2倍のサイズがあるベース基板から省略できるところを取り払い、アンプ小基板と同じサイズにしたものです。性能面では若干落ちます。

・抵抗は金属皮膜やカーボンなど1/4W〜1/2Wタイプなら何を使っても構いません。信号に直列に入る1KΩ,4.7Ω,100Ωなどだけ金属箔抵抗や巻き線抵抗などを奢ってやるのがお勧めです。

・表中や補足にも書きましたが一部GNDのランドに熱が逃げて半田がなかなか乗らない部分がいくつかあります。補助に塗るタイプの液体フラックスを併用するのを推奨します。ハンダゴテは通常10W〜30W程度でブーストボタンを押すことで90W以上になるような即熱タイプを勧めます。

・入力信号や出力信号、フィルタ部などシングルラインのICソケットを適宜使用して差し替えるのが本基板の目的の意味では有用です。定数が決まってもう変更することが無いと判断したらソケット自体に半田付けをしてしまうのが筆者のやりかたです。接点が増えることで経年時に接触不良が出やすくなったり、接触抵抗が大きくなる事での音質低下なども考えられますが最低限の部分に上手に使う事をお勧めします。

・入力ジャック/出力ジャックが使い勝手からすると本来は逆の位置ですがおまけ程度に詰め込んだベースなので配線レイアウトの都合上手前が入力、奥が出力になってしまっています。

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