疑似グライコ型トーン パラアンプ






  ※LPF, HPF用のコンデンサにはWIMAを使用、全部桜屋電気で購入。FKP,MKP,MKS が混ざりますが シリーズで容量の幅がありますのでこうなります。パスコンはニッセイAPSの104、共立で50個まとめ 買いしたら直後売り切れ表示になってドキドキだったものですね。
 本当は裏面のICソケット電源端子に直結して最短配線したいところですが今回は組みやすさ優先したので 5mm程度離れています。

 SILMIC-II 2200uF, FineGold 470uF, FineGold 100uF, FW 10uF をデカップリングに、FineGold 220uFを 互い違いパラ(某社で言うところの超電解接続w)で出しています。フィルムコンをパラっておくべきかも しれませんが、今回はトーン調整の効くアンプを作ることが優先だったので各部こだわるのは後ほど。
 有極性の電解コンデンサをカップリングに使っていますが本当はこれは推奨出来ません。回路図では 無極性電解になっているのはそのためです。両電源回路では0V基準で正負に交流波形が出ますから最大で 1Vとか2V近くの逆電圧がかかっている事になります。問題なく動作しているように見えるだけで単にこれは コンデンサの逆耐圧の許容範囲に入っているだけの話、特性や寿命に悪影響を与える原因になっている可能性 もあります。でもまぁ互い違いパラになっているので影響は半分程度で済んでいるのかな???

 私の回路は総じて入力カップリングを省略し、出力カップリングをつけるようにしていますが、これは使う 機材の出力オフセットが小さく安定している事と何らかの配線ミスなどで直流が出てしまってもヘッドホンや イヤホンを痛めないための保護ということです。カップリングコンデンサが音を悪くするという意見もあります がMDR-EX700SLとか定価\35000もするようなイヤホンを自分のチョイミスで飛ばすわけにはいきませんから譲れ ないところです。  抵抗はコンデンサを桜屋で買うときに一緒にDALE RN55Dを買ってしまいました。1KΩの在庫が無く1.1KΩ にしてしまったのでゲインが1ほど下がっています。910Ωにして少しあげておくべきだったか・・・

 当初各バンドパスはOPAMP1つずつだったのですが極端に上げ下げした時、例えば低域だけブーストして ほかを全てカットとした時など出力がかなり弱く感じたため途中から回路変更でボルテージフォロアのバッファ を入れています。47Ωを合成抵抗に使っていればA47というやつですが合成抵抗はあまり低いと歪んできてしまう 経験があったのに加えて100Ωしか在庫してなかったため100Ωにしています。RN55Dで統一したかったですが 途中から急遽構成を変えたため足りなくてやむを得ず千石扱いのKOA金属皮膜抵抗にしちゃってます。

 抵抗合成による加算平均回路なので特定のバンドを下げた場合、それは単純なカットにはならずに他の帯域 にも少しずつ影響を与えながら下がり、変化は急峻にはなりません。また、全て下げた場合に全体の音量が 下がりすぎないようにほぼ素通しのフラット帯を混ぜています。上げ下げの幅や全体の音量については分圧 抵抗のGND側に直列で入れている固定抵抗の値を変えながらあれこれ試行錯誤して好みになるようにしています。

 好みのジャンルの曲を聴くには LOW=100, MID=33, HIGH=66 くらいのいわゆるメタル/ロック向けのカーブ ですね、もちろん組み合わせるヘッドホン/イヤホンによってもこの調整は変わってくるでしょう。


WaveGene + WaveSpectra 測定

IBM ThinkPad A21m HeadPhone-Out〜Line-In

☆まず最初に測定環境が非常にチープであることを示すためにループバック。

ループバック
普通の3.5φ〜3.5φ 1mケーブル




ループバック
自作銅単線 金メッキテフロンコート線φ0.5mm 3.5φ〜3.5φ 20cmケーブル




ループバック
自作銅単線 銀メッキテフロンコート線φ0.5mm 3.5φ〜3.5φ 20cmケーブル




ループバック
自作銅単線 UEWスミチューブ線φ0.5mm 3.5φ〜3.5φ 20cmケーブル




 
※この程度の長さなケーブルだと何使っても変わらんですねwww
 UEW線だけノイズの出方が暴れるようですが-100dB以下での僅かなものです。
 UEWはトランスの巻き線などに使われるもので表面はコートされており、ハンダ するときにヤスリで削っていますがこれが不十分で接触抵抗が出てしまっている のかもしれません。なんとなく気分で端子をメッキしてあります(元々金メッキ)

 NotePCのヘッドホンアウトから金メッキテフロンコート線でAMPへ、AMPの出力から ライン入力に銀メッキテフロンコート線で接続しました。

オマケ:端子をメッキする時についでにスケルトン抵抗の両端を金メッキ・銀メッキ・銅メッキしてみたものです。 音の違いなんか全くありませんでしたがwww 右の方に立っているスケルトンは被服を剥いただけのもので最初から 金メッキされています。


 以下、100Hz中心のBPF:LOW・1KHz中心のBPF:MID・10KHz中心のBPF:HIGH の調整VRを 最小位置=0/12時の位置=50/最大位置=100 としてアンプを通した際のスイープグラフ  高域になるほど下がり気味になったり谷が出来てしまっているのはアンプ性能という よりもノートPCのオンボードサウンドの性能の影響です。ループバックでの下がり方を ふまえて脳内補正をお願いしますwww

LOW=0, MID=0, HIGH=0


LOW=50, MID=50, HIGH=50


LOW=100, MID=100, HIGH=100


LOW=50, MID=0, HIGH=0


LOW=100, MID=0, HIGH=0


LOW=0, MID=50, HIGH=0


LOW=0, MID=100, HIGH=0


LOW=0, MID=0, HIGH=50


LOW=0, MID=0, HIGH=100


LOW=50, MID=50, HIGH=0


LOW=100, MID=50, HIGH=0


LOW=50, MID=100, HIGH=0


LOW=100, MID=100, HIGH=0


LOW=0, MID=50, HIGH=50


LOW=0, MID=100, HIGH=50


LOW=0, MID=50, HIGH=100


LOW=0, MID=100, HIGH=100


LOW=50, MID=0, HIGH=50


LOW=100, MID=0, HIGH=50


LOW=50, MID=0, HIGH=100


LOW=100, MID=0, HIGH=100


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